久しぶりに「やすらぎの里」で 安らぐ
15年ほど前、超特大級の子宮筋腫を抱えていた私は、それを診断されてからも手術をするかしないか1年以上決めなかった。(筋腫の大きさと場所が複雑で、危険な手術と言われていた)
その間、民間療法のあらゆることを試して、なんとか筋腫を小さくしたいと思っていたのだ。
インターネット上で見る限り、世の中には、「奇跡」を起こした話が山のように載っていて、そのどれもが、「自分もそれをすれば同じことが起こるかもしれない」と、ある意味、希望をくれるものの、単純にそうしたからといって同じことは起きるとは限らないという現実を突きつけられたりもする。
その1つが、「断食療法」だった。
そしてネットで、断食で筋腫が小さくなるとか、消えた、とかいう話を見て、散々調べた挙句、選んだのが「やすらぎの里」だった。
なぜ選んだのか。
それは、そこの所長ーー当時は、本館(現在の養生館)のみしかなかった)ーーの大沢先生の考え方に感動、共鳴したから、ということに尽きる。
そして動機やきっかけが何であれ、転機をもたらす1つの節目になったのだと今でも感じる。
それは、そこで何をした、何をしない、ということではなく、何をすべき、何をすべきでない、という観念がいかに自分を苦しめ、病気を発症させたりして行くか、を実感できた最初の場所だった。
15年前、まだヘビースモーカーだった私は、ここでの「タバコを吸ってもいいんですよ。止めようとすることで、断食に加えてさらにストレスを課す必要はないですよ」という一言で、逆に、タバコを「吸いたくなくなり」、【自然に】やめた。それ以来、今日に至るまで、一本も吸ったことがないし、吸いたいとも思わないし、吸っている人達を批判しようとも思わない。
その後、結果として子宮筋腫の手術を決めたのも、自分にとっての【快】を選ぶ行為となり、その後、生活習慣としては色々改善することはあっても、私は、自分を愛すること、自分に【快】を選ばせることに重要な価値をおきながら生きる生き方へとシフトした。
そして仕事も、そのような価値観の効果やパワーを日々自分自身が実感しながら、その機会や場を提供することが喜びであるようなものに、いつの間にか自然になっていた。
今でこそ断食療法はよく知られ、「デトックス」が流行ったりしているが、その頃、「断食」といえば、「断食道場」といった、厳しく自分を律して我慢するイメージで、男性的なエネルギーが圧倒的に支配していた。
その中にあって、「やすらぎの里」は、まさに「やすらぎ」を重視しており、心地よいスペース、マッサージや温泉といった気持ちよさ、断食の途中や最後に工夫されている「ご褒美」的なものなど、いま、私自身がAFPを通じてシェアしている、「快と喜び」をどこよりも、何よりも大切にしている貴重な施設だった。ある意味、「女性的」と言える、女性性のエネルギーの場所で、それがウェブサイトからも伝わってきたのだ。
大沢先生の考え方として、そもそも現代人は心身ともに常にストレスにさらされる生活をしているからこそ断食が必要な状態になっているので、断食以外にもストレスを感じるような環境で行なわず、自分を大切にできる、大切にされていると感じるような豊かさいっぱいのスペースや環境が、断食の効果をあげる、というようなものがある。あくまで私の解釈だけど。
そして、実際、そこに行って、本当に夢のように心地よく気持ちよく楽しく過ごせた。
それが忘れられなくて、手術後も、何回かお邪魔した記憶がある。
断食だけじゃなく、食養生(摂取量や栄養を考えた一日2食)があって、それが目的となった。
だって、ものすごーーく美味しかったから。
その後、評判がどんどん口コミで広まって、ますます予約は取りづらくなり、しょっちゅう行きたいという思いがあったものの、いつしか月日がたって、早15年。
あの頃の本館だけじゃなく、今や、3つもできた、やすらぎの里は、それでもどれもがいつも満室なのだけど、ふと、今年に入って、また行きたいという思いが強くなり、週末のみのコースを提供している高原館の予約が奇跡的に取れたので、行ってきた。
いや〜よかったよかった。
15年前と変わらず、そして新館でも変わらず、最高に心地良いスペースが作られ、くつろぎ、やすらぎの場所で、何1つ、無理やりとか「こうじゃなきゃ」と感じさせることなく、自然に、「ゆっくりしたい」「あまりスマホの画面見たくない」(それでも見るし、「禁止」もされないし、見るな、とも言われない)、「ゆっくり噛んで食べたい」、「静かに過ごしたい」などが湧き上がってくる。
シンプルな家庭料理のようでいて、1つ1つ無農薬で丁寧に作られ、ほとんど素材の味。
各テーブルに飾られた小さな花瓶のお花達。こういうの大好き。
最後の夜は、断食コース、食養コースの人も含めて、素敵なサプライズをいただける。
そういう、なんというか、ツボを押さえた、素敵な遊び心に満ちた「ご褒美」的な演出は、きっと所長の大沢先生のアイデアだろうな〜
最終日の早朝散歩にて。心身が軽くなった状態での朝の散歩ほど気持ちの良いものはない。
綺麗に大島が見えた。 15年前に滞在した本館(今は養生館になったのかな?)の屋上の露天風呂からは、この眺めを毎日楽しんでいたな〜
最後の退所面談は、今でも大沢先生が担当されていた。(ちなみに、駅までの送りのバスの運転も!頭が下がります)
それにしても、昔とまったく変わらない大沢先生。若々しくて、スッキリスレンダーで。
でもそれより何より感動したのは、変わらない丁寧さ。変わらない、なんというのか、自然さと、人に対する眼差しの優しさと敬意。そして今回、ものすごーく感じたのが、この先生のハートの大きくて暖かいエネルギー!!すごかった〜!!
「早川さん(私の本名)は、本質的に丈夫なんですよ。丈夫な人たちは、みんな、どうしても頑張ってしまう。無理をしてても気がつかない。でも、気がついて対処すると、すぐに復活する人たちでもある。元が丈夫だから。だから、日頃は、あまり健康に神経質になりすぎないで過ごして、早めにこういう場所に来て、自分がリセットできるような環境を与えてあげるようにすればいいと思いますよ」
はい!! もうアラカンになってしまいましたし、これからも早め早めに対処して、またそう遠くないうちに、リセットしに伺います!!
一人一人の特徴をも大事にしてアドバイスくださる先生の姿勢にも、改めて共感・共鳴して、久しぶりの「やすらぎの里」を後にした。
気分良く、きっと「波動」も高かったであろう状態で家まで帰る途中で、早速、素敵なシンクロに導かれての出会いがあった。
自分の状態と現実との関係が、どんどん、わかりやすくなってるな〜〜
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