~ 天空の抱擁 ~ Celestial Embrace

人は誰でも心のあるがままで天に抱擁されている…
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よみがえった七五三の着物

何度かこのブログでも書いている、
インナーチャイルドセラピーの「卒業式」セッション。

セラピーに「区切り」をつけるという意味でもあり、
お客様ご本人が自分のインナーチャイルド達とお祝いをする、
という意味でもあり、その他色々なその人だけの大事な儀式
としての意味があるセッションです。

インナーチャイルドとの「お付き合い」自体に終わりはないので
チャイルドとさよならをするわけではないですし、
これが終わったら、もうセラピーに来てはいけないとか
卒業するのに何か資格がいるとか、逆に卒業したら資格が
もらえる、とかいうものでもありません。

それまでの自分との向き合いのプロセスに
自分で一区切りつける、自分の内なる子供達と
それを喜べる、お祝いできる、素敵な儀式。

いつも、間違いなく「世界でもっとも尊い儀式の一つ」と
私が感じる、自分を大切にする宣言のような儀式です。


久しぶりの卒業セッションのその日。

ご本人からは、「準備が結構大変だ」とか
「ケーキとシャンパンでお祝いをしたいので
食器類だけ申し訳ないのですが用意して下さい」などの
連絡を頂いていたのですが、卒業式に何を
計画していらっしゃるのか、具体的なことは秘密のままでした。

卒業セッションでは、何もしなくてもいいし、
ただ振り返りのセッションでもいいし、
何かを「披露」したり「プレゼント」したり、自分で
記念になるようなお祝いの仕方を選択することもできます。

洗練された美意識をお持ちの彼女なので
何か素敵なことを企画していらっしゃるのだろうな、と
私もドキドキワクワク、その日を迎えました。

いつものように先にセッションルームに入って待って頂いていて、
お茶を持って、ドアを開いた時、
私は、まったく予想外の姿がそこにあったので、
驚きで思わず声を出していました。

「うわー!」

そこには、美しい着物姿の彼女がいたのです。

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そもそもお着物でいらっしゃるお客様もそういませんが、
どちらかといえば、洋装のイメージが強かった彼女、
セッションを通して出てきた色々なイメージも、
洋風のものが多かったので、本当に意外な姿だったのです。

髪も、一目見て、「綺麗!」と叫びたくなるほど
美しく結ってあって、美容院に行っていらしたのだと
すぐにわかりました。

そして彼女が見せてくれた、少女時代の写真。

七五三の着物を着ています。

IMG_0164_s.jpg

ああ。この女の子のために、子供時代の自分を大切に想って
お着物をお召しになったのですね~という感じの
リアクションをした私に、

「よくその着物見てみて下さい♪」

言われて、じっと写真を見て、
それから彼女のお着物を見て・・・・

「あっ!」

「ホラ、同じ着物なんですよ♪」


一瞬、意味がわかりませんでした。

確かに、よく見ると、まったく同じお着物なのです。

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七五三の小さな女の子の着ている着物と、
今の大人の彼女が着ている着物が
まったく同じ……???

「え…?」という顔をする私に、説明して下さいました。


当時は、大人になっても仕立て直して着れるような
お着物をプレゼントする習慣があって、
実際に大人になってから、おばあちゃまから、
仕立て直したお着物がプレゼントされていたそうです。

おりしもちょうど七五三の季節、というタイミング。

インナーチャイルドセラピー卒業セッションで、
子供達とのお祝いに何をしよう、と思った時に、
そうだ、あの着物を着よう、と思ったのだと。

お着物がお好きな方は想像がつくと思うのですが、
すでに着物はあるとはいえ、ぴったり合う帯や様々な小物を
揃えるのは結構大変なことで、お金もかかったそうです。

そして、このお着物自体も、今後、恐らくそうそう
着る機会はないであろう着物だと。


それなのに。

それでも。

これをすることに、大きな大きな意味を見出したからこそ、
実現されたわけです。


初めてセラピーにいらした頃は、
幼い時のことは、ほとんど覚えていないし、
思い出したくもない、というようなことをおっしゃっていた
彼女。

段々とプロセスが進むにつれて、
ご自分から、両手を大きく広げて
チャイルドを迎えにいくかのようなセッションになり、
ご自分ではそんなに意識されていなかったかと思うのですが、
お会いするたびにお顔の表情も柔らかくなり、
ご自分に対する厳しさも少しずつ緩み、
優しい柔和な、それでいて、ご自分の「好み」や
好きなこと嫌いなことがはっきりしている、個性的で
ご自分のセンスに合った「美しい」ものへのこだわりを
持った、ますます魅力的な明るさが増していかれました。

途中で、「セラピーって自分でそろそろ【卒業】だとわかる時が
来るのですか?」とお聞きになったことがあるのですが、
私の提供するインナーチャイルドセラピーでは、
受けてらっしゃる方が、ある日、「あ、卒業できる」と
感じられるし、そういう時は大抵私もそう感じていて、
それを一緒にお話しながら決めていくのですよ、
と答えると、不思議そうな顔で、
「私にもそんな日が来るのでしょうか?」と
おっしゃっていたのが印象的でした。

別にしなくてはいけないものではないので、
「卒業式」としてはやらない、という選択をされる人達も多い中、
あえてやろう、と決意される方達には、それぞれにとっての
深い意味があります。

彼女が、どれだけ、この卒業セッションに、
エネルギーと想いと愛を注いだか。

世界中の誰に見せるわけでもない、
ご自分のための、自分とチャイルド達のための
晴れの機会のために、
どれだけ時間を費やして準備をされたか。

それを思うだけでも、今でも胸が震えて涙が出てきます。

自分と自分のために交わす約束。儀式。ねぎらい。
感謝の表現。 そして、チャイルド(達)に向かって、

「貴女(達)は、私にとって大切な存在です。
特別な存在です。これからも大事にしていきます。」と、
全身全霊で表現することの意義。

内なるチャイルド達を大切にする、尊重する、ということは
自分自身のあらゆる部分、弱い部分もすべて、
受容し大切にする、という宣言に他なりません。


彼女は、この素敵な七五三のお着物を着て
街を歩き、セッションルームにいらっしゃり、
子供達とのお祝いのために、特別なとびっきり可愛らしい、
イチゴの形のケーキを買ってきて、(私もおすそ分けして頂き♪)
ノンアルコールのキティちゃんのシャンペンで乾杯しました。

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それだけでも、なんだか愛しい想いで涙が出てきますが、
その上、これまでセッションを通じて登場してきた、
おなじみのチャイルド達1人1人に向けて、【お手紙】を書き
その1人1人からの「お返事」を、可愛らしいノートに
したためて、それを泣きながら読み上げて下さったのです。

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ちょうどその色合いが、私が卒業祝いにと用意していた、
ささやかなプレゼントの箱とマッチしていたのも
なんだかとても嬉しくて可愛いシンクロでした。

なんという想いのこもった、丁寧な式でしょう。

何度も言いますが、自分が自分のためにする、
これ以上尊い【儀式】はありません。

様々な事情、理由、魂の計画などにより、
時の中で凍り付いていたり、かくれんぼしたままに
なっていたチャイルド達にアクセスして受けとめて
言い分を聞き、そのギフトを認めて受け取って
お祝いする……

どんなにか、チャイルド達は嬉しいことでしょう。

どんなに、七五三の着物姿の女の子は喜んでいることか。

どんなに大人になった美しく愛に溢れている自分のことを
誇らしく思っていることでしょう。


色々なセラピーの在り方がありますが、
あくまでも、クライアントさんがご自身で決めていかれる
ペースと内容で進めているこのインナーチャイルドセラピーを
提供させて頂いていることで、何よりも私自身がたくさん癒され
受け取らせて頂いているのです。
本当に光栄なことです。

Kさん、セラピーの日々も愛しい日々でしたね。
大切な、大切な、儀式に立ち会わせて頂き、
本当に本当に ありがとうございました。


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