もう何年か前から日本でも、常時開催されており、かなりの話題と注目を集めた催し物なので、ご存知の方や既に行かれたことがある方も多いと思います。
完全なる暗闇の中に入っていき、そこで視覚障害者の方にガイドして頂きながら、五感を始め、一緒に入っていった人達との繋がりやコミュニケーションなどにおける感覚を、丁寧に感じる体験、と言えるでしょうか。
現在、日本では東京と大阪でこれを体験することができますが、かなり前から予約しないといっぱいの日もあるようです。
ドイツで始まったこのユニークで素晴らしい試みは、今や「世界39ヶ国以上、800万人以上の人が体験した」ということです。
ウェブサイトでもわかるように、今ではこれをチームビルディングや、「五感マーケティング」と呼ばれるものなど企業の研修にも採用するところも増えてきているそうですが、それは確かにわかります。
私が体験した日も、某大手企業のサラリーマンの皆さんと一緒のグループになりました。
私自身は、「新しい体験」は、基本的に1人でする方が好きなのと、(未知の体験は、1人では心細い、という人も多いですが、私はせっかくの新しい体験を、1人で経験しなければ勿体無い、などと考えるところがあります)また、サイトに、チームで体験する以外に、1人で来場してまったく知らない人達と暗闇に入っていくのがおすすめ、と書いてあり、なるほど!それは面白そう!と、1人でお邪魔したのでした。
そして大正解。
完全なる漆黒の暗闇のセットに入り、本当に自分の手や足元もまったく見えない状態になってみて、最初は当然ながら不安になります。
そして、入る前は、完全に「他人」であり、スーツを着た皆さんとの距離が普通にあったり、カップルでいらしていた方達は「カップル」としか見えていなかったのですが、入って色々助け合ったり声だけを頼りに進んで行ったりするうちに、いつのまにか、その暗闇の中に一緒にいるのがものすごく心地よくなり、ありとあらゆる「判断」に使っていた日常の感覚とはまったく別の感覚が起動したような、そしてその別の感覚は、何やら自然に、「声の暖かさ」や優しさや安心を探し当てることをしていました。
詳細は、見に行く人達のためにこれ以上は省いておきますが、そこで体験することとして用意されていたあらゆることが、もう新鮮で、暖かくて、やがて楽しさ、心地良さに変わっていき、「ずっとこうしていたい」とすら思いました。
何よりもちろん特筆すべきは、視覚障害をお持ちの方にガイドして頂いていること。慣れない白杖を使いながら、ガイドの方の声や案内がなんと頼もしかったことか。
普段、このような感じでいらっしゃるのだなと思うとあらためて頭が下がったり。
終了する時は、いる場所が明るくなっていくので目に気をつけて下さい、というようなことをガイドの方がおっしゃってくださるのですが、それが私には、とても切なくて…
だって、あんなに助けて下さったのに、その方は同じ世界にとどまっていて、そうじゃない世界は不自然なのに、そっちが自然な私達のために気遣って下さって…
明るい世界になったら、驚いたことに、安心したというより、少しだけがっかりしたような感じでした。
あの繊細な喜びの感覚は、あまりにも視覚から入ってくる情報が多すぎると使えなくなるんだな、と寂しくなりました。
そして、一緒に入ったグループの人達の顔を初めてマジマジと見つめてもわからないのに、、声を聞いて懐かしいような親近感を感じるという状態で、用事があったのですぐに出なくちゃいけないのにも関わらず、皆さんと離れがたくなってしまっていました。
普段なら考えられない状況ですが、あまりにも離れがたくて、皆んな初めて会った者同士なのに、記念にグループ写真を撮りたくなって、パチリ。
うーん、珍しい貴重な写真だなぁ。
そして、もう一つおまけの極め付けに面白かったこと。
このダイアローグ・イン・ザ・ダークは、
AFP・フェミニンプレゼンスの認定ティーチャーであり、元弁護士という経歴をお持ちの鈴木麻子さんのご紹介なのです。彼女は、この素晴らしいプロジェクトに惚れ込んで華麗なる転職をされて、現在、ここのスタッフを務めていらっしゃり、私のサロンでの少人数AFP連続コースに参加して下さった時に、ご紹介下さったのですが、
なんとなんと、偶然にも必然にも!
私が入った回でご一緒したカップルは、麻子さんのとても親しいご友人だったのです!
HPをご覧頂ければわかるように、非常に多くの回数開催されているものなので、日付だけなく入場時間まで一緒というのは、なんともすごい確率すぎます!
しかも暗闇の中、お互い声をかけあったりして、もうずっと前から知っていたような仲になってから、これを知るという!
なおかつ、ハワイにご縁のある、というか、ハワイリトリートを開催されていらっしゃる関係で、麻子さんとお知り合いだとか!
麻子さんは、先日のハワイ島AFPリトリートに参加して下さったばかり。
こういうのを体験すると、やはり目に見えない、うんうん、まさにまさに、目に見えない、時空を超えての「縁」やコネクションというものがある、とまた確信してしまいます。
姿形が見えない中での「魂の再会」…
麻子さん、本当に素晴らしい機会をありがとうございました。
もう、あの、なんともいえない暗闇の暖かさ、闇の暖かさが忘れられなくて、そこで溢れるほど感じあった愛の波動が、何か普段、情報過多の中で生活していると忘れてしまって鈍くなっているのでは、と感じるほどなので、もうこれは是非、また体験しに行きたいと思います。
季節ごとに色々な「仕掛け」があるようですよ。ガイドして下さる視覚障害の方もたくさんいらっしゃるので、また違う体験ができることでしょう。
ディズニーランドみたいに年間パスポートとかがあったら、迷わず購入して通ってしまいそうです。
そして、これが示唆している人間の可能性は、とてつもないものがあると思います。
ダイアローグ・イン・ザ・ダークを考案されたドイツの哲学博士、アンドレアス・ハイネッケに深いリスペクトを。
これに惚れ込んで飛び込んだ麻子さんにも心からの賞賛とリスペクトを。
また一つ、新しい体験をしました。
実は、視覚を遮断された状態になって感覚を味わうというワークはこれまでにも色々経験しているのですが、これは視覚障害の方にガイドして頂くということがとても大きなファクターになっていて、目が見えない方達との交流の仕方や理解の仕方も変わりますし、世界観の転換が起きるほどだと思います。
そして、前回のブログ、「1人」という観点からすると、自分1人だけの楽しみのために、1人で入って行った暗闇の中で、1人ではないことを愛しく感じる体験をしたのでした。
本当に、超超超おすすめです。ぜひ、皆んなに体験してほしい!’
「目以外の何かで ものを見たことがありますか?」
「暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ」
「ダイアログ・イン・ザ・ダークは
暗闇のソーシャルエンターテインメントです」
ダイアログ・イン・ザ・ダークの公式サイトは
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキス
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