怒りの矛先

「怒りという感情そのものが不健全なのではない。
自己の内面の成長ワークをしていない人が、
間違った時に、間違った場所で、間違った相手に向けて
怒りを出してしまうことが問題なのだ。」

とは、確か、感情のコントロールについての名著で、
その昔ベストセラーになった、「EQ」という本に書いてあった
名言だったと記憶している。


インナーチャイルドセッションの中で、
遅かれ早かれ、「アダルトチャイルド」と呼ばれるキャラクターと
直面し、それが持つ感情と向き合う時が来る。

その向き合い方をどの程度できるか、が、
どれくらい深いセラピーになるか、またどれくらい大きな変容に
繋がるか、にかかっているように思う。


私自身の中に、長い長い長い間、本当に本当に長い長い間、
しっかりと踏ん張っていたのが、「怒れる戦士」キャラだった。

切り口が「過去生(前世)」であれば、勿論、
そのアプローチで、戦士やら武士やらの時代が次々と出てきたものだ。

これがインナーチャイルドの中でどのような形で出てくるかとえいば、
これ自体も様々なアプローチがあるが、
セッションの過程でいきなり、長い間課題を抱えてきた相手とか
以前から積もっていたわだかまりを一気に解消するかのように
誰か「他の人」に向けてしまうことがある。

勿論、それは「人間関係」とか「コミュニケーション」という切り口でいけば、
またそれはそれで気づきに繋がっており、
出るべきものが出たのであり、解放であり、朗報なのであるが、
インナーチャイルドプロセスの中で、
何よりも、何よりも、大切なことは、
この怒りを向ける相手も、場所も、時も、
意識的に選びなおそう、と自分で気づくことなのだ。

そして、その向ける相手とは、「大人の自己」なのである。

「向ける」といっても決して、怒りの「矛先」を自分に向けて傷つける、
という意味では勿論ない。
中には自分に矛先を向けてしまっている人もいるが…

怒りの矛先がどこに、誰に向かっているかも含めて、それをまず
自分が受け留める、自分が叫んでいる声を、他人に向けて出してしまうのではなく、自分がよく聞くという意味だ。

インナーチャイルド(インナーアダルトまたはアダルトチャイルド)が
怒っているのも悲しんでいるのも失望したのもあきらめたのも、
自分の肉親でも育ての親でも親戚でも兄弟でも友人でもパートナーでも
恋人でもない、ほかならぬ【自分自身】なのだ、というところに、
大きな納得の感覚と愛と喜びと共に行き着けるまでの
決して簡単ではないプロセスなのである。

「他の誰か」に面倒をみてほしかった、となじるとか、
「他の誰か」に愛を求めて叫ぶ、など、人間として、
「子供」として当然のプロセスを正直に経て、
自分が悪いわけでも親が悪いわけでもない。
自分が背負う罪悪感に基づく責任感も、親に支配されるという依存心も
すべて見つめて受け入れて、
その上で、結局、自分の面倒を見るのはほかならぬ自分自身なのだ、ということ、
自分が自分を愛することへの責任と喜びを深いところから感じること、
そのような大事な気づきを得るまでの過程として、
「自分が自分の中の子供の親である」と気づき、宣言するという、
ある独特のアプローチで行なっていくのが、
インナーチャイルドワークなのだ。


でも、これは、言うは易し、であり、また頭や理屈でわかっていても、
いざインナーチャイルドと向き合うプロセスを始めると、
わからなくなってくるし、それで当然なのだ。

特に、やっかいなのは「怒り」という感情であり、
一番「投影」しやすいものなので、自分への気づきに向けるのに
本当に時間がかかったりする。

私が自分と向き合っていた時に、このマグマのような怒りが
アダルトチャイルドキャラと共に出てきた時には、
それが「キャラクター」であるということがまったくわからず、
ただただ、その時自分の一番近くにいた人に対する怒りの感情や
親への怒りや、学校の先生、職場の上司などへの愚痴、不満、
ひいては国家や社会、こんな世界に誰がした、という怒り、となって
次々と出てきて、きりがないと思われたほどだった。

それは、クリアーしたと思っても、しばらくしてまた出てきて、
一体、これは何なのか、ヒーリングスクールに在籍していたにも関わらず、
それが「感情の解放」である、という認識するのが
困難になったほどだった。

ヒーリングスクールで、「パワー」について自分がこれまで
持ってきた信念や考えを述べよ、という宿題が出た時も、
「間違って使う恐れのある破壊的なもの」とか、
「爆発的にならないようにコントロールしなくてはいけない」とか、
完全に、「怒り」と混同した答えを書きながら、
自分でまったく気づいておらず、
それを、先生に指摘されると、今度は、その先生に怒りを感じる、という、
完全な「投影ごっこ」にはまっていた。

それを長い時間をかけて少しずつ変容、解放させていけたことは
本当に自分にとって財産になっているのと同時に、
「怒り」という洋服を着ていたエネルギーは、
実は、セクシャルエネルギーでもあり、
ものごとを産み出す、創りだすクリエイティブエネルギーでもあり、
それのどれもが自分の中で抑圧されていたのだ、という
気づきに至れたことは、
ある程度の「自己ヒーリング」を経た後も、セルフセラピーに
大変に役に立っている。


怒りのエネルギーや性的エネルギー、クリエイティブなエネルギーは
共通したチャクラから出入りするので、
必ずしも、「エネルギーの解放」という意味では、
怒りを怒りとして、セクシュアリティをセクシャルなエネルギーとして
出さなきゃいけないというものではない。
ボリュームを調整したければ、その「アウトプット」活動を
色々と組み合わせて、自分の感情的課題を意識し、
それが、純粋なるエネルギーとして昇華、処理されていくところを
思い描いていくというのはとても効果的だ。


そんなことを一方で行ないつつ、
インナーチャイルドワークとしては、自分の中の子供と「遊ぶ」という
感覚を通して、
子供が色々な感情を「遊び」で解放できるように、
自分が親となって、しつけたり、爆発できる機会を創ってあげたり、と
自分が自分を慈しみ、育み、しつけ、愛するのだ。


貴女の中に、まず出てきているキャラクターのひとつ、
【怒れる子供】にも、貴女が通ってきた悲惨な人生の出来事や背景とはまた別に、
そんな風に、「解放」感を味あわせてあげられるように、
その責任も楽しみも自身が親なのだという認識によって
自分の中の声を自分が受け留めるところまで自己を拡大できるように
ひとつひとつ、やっていけるといいね。

「なんだ、やっぱり聞いてくれないじゃん」って、
すぐに引っ込んでしまう場合が多いから、
あまり間を開けすぎずに、適度に機会をもうける約束をしてあげてね…

大丈夫。貴女は必ず到達する。


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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体

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Author:eiren33
エネルギーヒーリング・セラピーを行なっている横浜の個人サロンの記録です。セッションメニューや詳細はサイトへお越し下さい。

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