~ 天空の抱擁 ~ Celestial Embrace

人は誰でも心のあるがままで天に抱擁されている…
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『 翼を下さい 』

「心のディトックス」をするには、
まず自分の中に、どのような負の思いや感情があるのか、
自分で自分に認めることが大事だ。

人間、ついつい、見たくないものは、ないことにしたくなったりするので、
「負」とされるものは自分にはない、と思い込んでいたり、
認めることに恐れを持っていたり、
頭で学んだり理解したりしたことだけで充分だ、と考えて、
見たくない正直な思いや感情は、どんどん奥へ奥へ、深く深く、
沈められていってしまう。

ところが、その沈められた部分、潜在意識とか無意識とか、
インナーチャイルドセラピーでいえば「アダルトチャイルド」が
持っている影響力は絶大で、もう長いことそれにあやつられているにも関わらず、
本人にはまったくわからないことが多い。

なぜ周囲の人間はある一定の反応を自分にしてくるのか、あるいは
してくるように見えるのか。

なぜ自分は、あるパターンを人間関係の中で何度も繰り返しているのか。
あるいは自分では繰り返しているとは思っていないのに
友人や家族は、なぜ、「またぁ?」とか「もう聞き飽きたよ」というような
反応をするのか…


しかし、自分で自分のことがわからないのは、私からすれば、
人間をやっている限り続くことであり、その部分があるからこそ、
「自分ではない」ものとしての「他の人」が大事な鏡になってくれるのであり、
その必要がなければ、もう人間を卒業してしまうということになる。

でも、私達は「人間」をやっているのであって、
上に書いたようなことは、決して恥ずかしいことでも悪いことでも
ましてや「直さなくては」「変えなくては」いけないものではない。
どれもすべて愛すべき、愛すべき、人間の一面であり、
それも含めてすべてを愛しいと感じて初めて、「愛」に到達するのだと思う。

世の中で流行の「ポジティブ思考」をはじめとする、
「良いもの思考」「美しいもの」思考は、往々にして善悪の判断の中で、
罪悪感と共に取り入れられており、いわゆる、
「ポジティブでないもの」「良いものでないもの」「美しくないもの」を
【否定】してしまう、実は「ネガティブ思考」になっていることに
多くの人が気づいていない。

自分の中で決めてきた、「こうでなくてはならない」という、
「決め付け」や「頑なな信念」にまずは気づくことが鍵だ。
それすら気づかなくなっているのが常だから。

そして、本当にそうでなくてはならないのか…問う。

すると、なぜ、そんな風に思うようになったのか、漠然とあるいは具体的に
押し寄せるように事実に基づいた記憶や、感情がやってくる。

それが、感情の解放のチャンスである。

前にも書いたように、感情は、感じて初めて出ていく。
感じることから逃げたり存在を否定していては、感じていないのではなくて、
どんどん押し込められていくのだ。


最近では、それをカタルシス的体験として、泣くことをよしとする場面も
増えてきたし、わざわざ悲しい曲やドラマや映画を見て
泣くための時間を創る人もいるらしい。
そこから抜け出せなくなってその行為に中毒になるようでは
解放ではなく逆に感情への執着になってしまうだろうけれど、
自分の意思として、解放のために、思いを手放すことをしっかりと
意図していれば素晴らしい体験にもなるだろうと私は思う。


そのような捉え方で、通常のヒーリングセッションでも、インナーチャイルドセッションでも
その人特有の感情解放プロセスを取り入れることがある。

そのノウハウを私が知っているというよりは
その人とのやりとりの中で、あるいはその人が発したものからやってくる、
インスピレーションに基づいて独自のワークをすることが多い。

何よりも、このようなプロセスワークは、本人が望んでいなければ
できない。
中でもインナーチャイルドシリーズを受けている人は、
自己変容へのコミットメントが強いので、
「真の自己」と出会い、「真の自己表現」に到達することへの意欲も強く、
その都度、大変に興味深い流れになる。


今回のインナーチャイルドセッションで訪れたインスピレーションは、
「魂の声」と私が呼ぶ声を出してもらう、「ヴォイスヒーリング」の
ワークだった。

ボイスヒーリングも、さまざまな手法がありその道の専門家がいるが、
私自身は、声を使った仕事をしていたことや、長いこと合唱や歌を習っていたこともあって、
様々な発声法などの訓練を経てヒーリングの世界に入ったので、
声を出す、というワークを取り入れることが大変よくある。

「魂の声」とは、綺麗に出そうとしない声。

「魂の声」とは、感情を隠そうとしないどころか、それを声に乗せて
感情をあらわにする、無防備な声。


「魂の声」とは、単に声を出しているのではなく、
伝えたいことを伝えるために出す声。


本人に、それをやりたいかどうか問うと、是非!とのこと。

今回は、インナーチャイルドワークの中であるという前提の中、
まず、歌いたい歌を一曲、ぽんと思い浮かべてもらった。


彼女に、ぱっと思い浮かんだのは 「翼を下さい」


このよく聞くスタンダードな曲、もうすっかり誰でも歌詞が出てくるほどの
おなじみの曲を、
最初は、私のピアノの伴奏で、ちょうどいいキーを探るという作業で
(実はこれは単なるウォーミングアップ)歌い始める。

そして、やがてアカペラで…


綺麗な声で「歌う」のをやめる。

歌詞の意味を歌で伝える。

出てくる感情を声に乗せる…


涙やむせび泣きに近いものが出てきても、そのまま歌い続ける。


それをやることを自分に許せた彼女の声は、
ほとんど、叫び声になっていく。


「この大空に~翼を広げ~飛んで行きたいよ~」
「悲しみのない自由な空へ~翼はためかせ~行きたい~~!!!!!」


最後は歌ではなく、ソウルの声だった。

魂の声で、彼女の中の感情は、翼を広げて羽ばたいた……。


「感情を解放する」とは、彼女が選んだこの歌の通り、
感情に翼を与えて、飛び立たせ、手放すことなのだ…

「翼を下さい」とは、私達人間の深いところから出てくる願いでもあり、
感情の声でもあり、押し込められていたチャイルドの
声でもあるのだ。


彼女にインスピレーションで降りてきたこの選曲に
実は深い意味があったということに、私は後から気づいて感動した。



歌い終わった後は、脱力感。

「何かが落ちた。」「すっきりした。」「もやもやがなくなった」などと
不思議な感動に包まれながら、第二ステージへ。


次のステージは、更に小さな「子供」モード。

私の腕の中で、小さな子供モードで歌いたい歌を一曲言ってごらん…


「チューリップ」


一緒に左右に揺れながら、ゆっくり歌い始める。

小さな小さな声で。

「咲いた~咲いた~チューリップの花が~」

「子供」が、歌に乗せて、伝えたいことを伝える。

それは、とてもとても愛しくて、優しくて、可愛いチューリップの歌だった。

「子供」の感情が出てくる。

一緒に泣きながら、揺れながら、歌う。


涙が止まらないチューリップの歌。

でも、もう怒りや悲しみというよりは、ほっとしたといった感じで、段々と安堵の声になっていく。

(追記:後日、「チューリップ」という、一見、何気ない選曲にも、この日の二つの曲の順番にも、
ただならぬ意味があったことに気づいた。

「咲いた咲いたチューリップの花が……どの花見ても綺麗だな」

押し込めていた感情に翼をつけて手放した後には、
持って生まれてきたギフトと共に自分という花が咲くのだ。

自分という、たった一つしかない花を咲かせよう、他の人との比較や
競争じゃなく、自分という花も他の人の花もそれぞれみんな綺麗なんだよ。
という、ヒーリングそのものの歌ではないか。

本当に、ヒーリングセッションは、何か大きな存在の愛と力と共に
行なわせて頂いてるんだと、また私自身が気づきを頂き、
あらためてその偉大な存在にも、それを可能にしてくれたクライアントさんにも
心からの感謝を捧げたい。)



可愛らしいチューリップを歌い終わった後は、
そのまま寝入ってしまうのではないかと思うほど、
穏やかで平和で静かな空間の中に、しばらく漂っていた。

インナーチャイルドワークの中で、チャイルドと一緒に
止まっていた時間が、ゆるやかに静かに流れ始めた日。

声を出すという行為の中で、詰まっていたものや滞らせていたものを
エネルギーと共に流して解放し、真の自己が花開くプロセスが
始まった。


彼女には、これから、これまで以上に素敵な声で、
気取らない温かさで…、創ったキレイな声ではなく
喉という上部からの声ではなく、もっともっと下からの、
ハートから、そしてお腹からの声で…

お腹から出てきた感情が、ハートというフィルターを通って
愛という自然な美しさのにじみ出る声を、力を入れずに楽に出して、
話し、歌い、伝えていってほしい。

あったかい彼女の気持ちを。

真実を。

愛を。



それにしても驚いたのは、またまた、セッション後の本人の顔、表情の劇的変化である。

まったくもって、別人の顔。

目は今まで見たこともないほど、ぱっちりとして、
顔全体がこの数時間で何があったのかと思うほど
すっきりして、明るく輝いている。

そしてそして、とっても女性らしい。

やはりヒーリングって、それも特にインナーチャイルドワークが
顔を美しく変えることは間違いないような。

本当に、すごいエステ効果である。


女性は女神のような優雅さと美しさをたたえ、
男性は、今まで見たこともないほど、
たくましくりりしい顔つきに変化するのだ。


う~~ん、それにしても、この人、目がこんなに大きかったっけ・・・?


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