~ 天空の抱擁 ~ Celestial Embrace

人は誰でも心のあるがままで天に抱擁されている…
0

初めてのボランティア・バス

震災から3か月。

日頃から、情報だけは大量に追っているので知っていたのですが、
ご存知の通り、震災の被害に遭われた地域は、
まだまだ復興の道のりも険しい中、
いまだに支援物資や義援金が届かないところや
飲料水確保にも苦労している場所も多く、
力強く復興への道を歩んでいるところもあれば、
まったくめどのたっていないところもたくさんあり、
広大なエリアでの長期化する、さまざまな問題は、本当に深刻です。

物資を送るなどの後方支援は、とても大事な支援ではありますが、
どうも、それに徹しようとすると、あまりの現状に、
「なぜ政府はもっとしっかりやらないんだ!」と、
情報が入ってくるたびに、腹が立ったりしてしまい、
いつのまにか、自分が何もできないというイライラまでも含めて、
国の責任にして、怒り狂っている自分に気づきました。


そんな中、被災地での人手は、まったく足りていない、ということで、
短時間でも、少人数でもいいから来てほしい、という要望を
見るにつけ、ずっとずっと気になっていました。

そして今回、初めて、自治体(今回は、神奈川県)主催の
「ボランティアバス」があるのを知り、宮城県東松島市に、
夜行日帰りという短い時間ですが、ようやくお手伝いに行くことができました。

いま一番急がれていて、応援も必要な作業の一つが、
ヘドロの掻き出しや「瓦礫」処理などというのは知ってましたが、
実際に、事前の研修で配布された、用意するものリストの中に、

「ヘルメット、防塵マスク、ゴーグル、ゴム長手袋、
釘踏み抜き防止用中敷き入りの安全靴、長靴、救急セット」

などなどがあるのを見て、かなりものものしい重装備になるんだなぁ、と、
身がひきしまりました。

このような装備での活動は、フジテレビ時代に
災害現場を取材していた頃以来で、初めてではないのですが、
年齢、体力ともについていけるかどうか、若干の不安もありました。


でも、現地では、梅雨に入る中、更なる土砂災害への危惧もあったり、
夏の猛暑までに、できるだけ終えたいだろうから、急いでいる…

私などが行っても、なんの足しにもならない、と以前は思ってましたが
色んな方のブログを見たりして、泥出しひとつでも
大勢で行うことで、少しずつ進めていくしかないのだと実感し、
本当に泥の一かきでもいいから、やってこようと決意しました。


スケジュール上参加が可能で(お客様にまで調整をお願いしてしまいましたが)
タイミングが合う今回、どうしても、ほんの少しでもいいから
「現場」に行ってお手伝いしたい、という気持ちが強かったので、
足手まといにならないようにしよう、とだけ
しっかり言い聞かせて、準備万端で、参加させて頂きました。


この、ボランティアバス(通称・ボラバス)は、毎回、
あっというまに定員に達するほど参加希望者が多い、ということで、
事前の説明会の時から、色々なところから集まってきた人達を見て、感無量でした。


DSC00263_s.jpg

6月10日(金)夜、21:00、集合場所を後にします。


DSC00264_s.jpg

仕事や家の事情で短時間しか行けない、とか車を持っていない、など
想いはあってもなかなか長い時間の参加はむずかしい人達、
それぞれ単独で参加している人が多く、リタイヤした人、サラリーマン、
学生、主婦、など、年齢も職業も様々な、老若男女総勢70名、
バス2台に分かれて出発です。


DSC00266_s.jpg

途中、トイレ休憩、仮眠休憩などを取りながら、


DSC00283_s.jpg

早朝、東松島の目的地に着きました。


DSC00293_s.jpg

今回の活動場所となる地域のボランティアセンターがある「陸前赤井」。


DSC00298_s.jpg

小雨がぱらついています。おかげで気温はそれほど上がらなそうです。

DSC00308_s.jpg

だんだん人が増えてきて、活気が出てきます。

DSC00314_s.jpg

DSC00315_s.jpg

神奈川県だけでなく、現地は勿論、他の地域や団体の人達も増えて、
今日の作業の内容や場所について説明を受けます。

DSC00316_s.jpg

DSC00324_s.jpg

DSC00326_s.jpg

DSC00322_s.jpg


DSC00317_s.jpg

スコップなど道具もそろいました。


DSC00318_s.jpg

そして、土嚢袋。 さあ、いよいよ作業開始。

今回の作業は、住宅街の側溝の泥出しです。


DSC00327_s.jpg

一口に、側溝といっても、ものすごい量のヘドロが、いっぱい詰まっていて、
最初、住宅街の一角をぐるりと一周するのは結構大変な距離に思えました。


DSC00331_s.jpg

しかも雨が降っていて、ゴーグルはくもるし、スコップ自体も、
水を含んだ泥を詰めた土嚢袋もかなり重く、
女性同士でペアを組んでいた私達では、ほんのちょっとしかできない、と、
一瞬泣きそうになりましたが、いつのまにか、自然に、
屈強な男性達が中心になって、どんどん泥を掻き出し、
それを入れる土嚢袋を持つ人が次々交代していく、という流れが出来てからは、
あっという間に進んでいき、最後の方は笑顔も出始めました。


DSC00341_s.jpg

あ、これは私です…マスクを汚してしまって、鼻の頭の黒い犬みたいだ~(^_^;)


DSC00334_s.jpg

でも、あんなに小さいステップが延々に続くかのように思えたのに、
大勢でやることで、いつのまにか、側溝は、綺麗になっていたことに
本当に感動しました。何百袋という土嚢袋。。。

どんなに想いがあろうとも、一人では、バラバラでは、これは無理でした。

住民の方達も、それはそれは喜んで下さって、
「これは私達だけじゃ無理だったからねぇ。本当にありがとう。」と。

今までも、これからも、彼らのご苦労は、こんなものではないでしょうに、
私達をねぎらって下さって、本当に頭が下がる想いでいっぱいでした。

でも、逆に言うと、こんなに大勢でも、この一角なのです。

ここでもまた、ここに至るまでのベースが出来るまでをやって下さった、
自衛隊や、最初に何もないところから始めて下さったボランティアの方達の
多大なるご苦労と愛情に、心から感謝と敬意を捧げます。

DSC00345_s.jpg

津波被害のひどかった地帯です。それでも「瓦礫」はほとんど撤去されています。

DSC00350_s.jpg

遠くの方にも、漁船が乗り上げているのが見えます。


申し込んだ時には、まったく意識していなかったのですが、
作業をした6月11日は、震災からちょうど3か月。

今回、本当に本当に、ほんの少しでしたが、お手伝いが出来たこと、
心から、行ってよかったと感じています。

スタッフの皆様も、全員ボランティアで、なおかつ現場でも
ご自分達も同じように作業をしながら、ここまでの準備・手配、
様々な気遣い、本当にありがとうございました。

もしも、現地に行きたいけど何もできない、と思っていらっしゃるなら、
(そういう方はとても多いと思います)
今は、むしろ、現地のニーズも多岐にわたり、個別の区画とかお宅単位で、
細かい対応が必要になってきているからこそ、
個人ベースで参加して出来ることや機会も増えているといえるかもしれません。

東京、神奈川は勿論のこと、関東だけでなく、西日本も含め、
全国の自治体でボランティアバスを出しているところがあるようですので、
是非、各自治体のホームページなどチェックなさってみて下さい。

神奈川県も、今後、横浜市など、市町村単位でのボランティアバスや、
日帰りだけでなく、何泊かする企画も出していくそうです。

広大な地域ではあっても、結局は、縁のある場所や人々に
自然に導かれて関わっていくのであり、それでいいのではないでしょうか。

私は、今後も機会があれば、また参加したいと思っています。
「やりたいこと」「やれること」「やらねば、と感じること」の
3点のバランスを、自分の中でチェックしながら、無理のない範囲で、
私なりの関わり方を、継続していきたいと思います。


アムリタ_映蓮



関連記事

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する