日常の奇跡
嘆き悲しむ理由を 数えるのは ここらで 少しやめて
奇跡は 日常にあることに まず 気づこう。
当たり前と思っていたことが 奇跡であったことを 思い出そう。
たとえば 今、この瞬間の、身体の働きも。
普通に 歩いたり 話したりできることも。
そばで笑う君が いることも。
木々が 風に揺れていることも。
太陽が 照っていることも。
一見、変わらぬ空が そこにあることも。
あの悲しい出来事が 起きた時
私達は それを つくづく 実感したのでは なかったか。
外側の状況が どうであっても 同じ。
怒りや、憤りや、悲しみや、人を責める気持ちや、くやしさや、憎しみが
ひとりでに湧いてくるのなら、それはそれで、抱きしめればいい。
でも あちらに 還っていく時は
私は この世で 奇跡を 体験した と微笑みながら
ここを あとに したい。
どんな時も、一瞬にして それを 感じ取れる感受性が
身体が死ぬ前に 死んでしまわぬように
どんな場所にも どんな瞬間にも あるはずの
奇跡に 心を 開いていたい。
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